大腸カメラの流れ
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ
検査の予約
大腸カメラは前日からの食事の調整、下剤の内服など前処置が必要となります。このため、最初に外来で症状を伺った上で後日検査を予約します。
検査前日
前日は残渣が残らない様、検査食を購入、摂取していただきます。夕食をすませた後は水かお茶、スポーツドリンクのみとしてください。お薬は特に指示がない場合は通常通り内服してください。
検査当日
大腸をきれいにするために、前処置薬(腸管洗浄液)を内服していただきます。基本的には自宅で内服していただきますが自宅での内服が不安な方はクリニックで内服いただくことも可能です。具体的な内服の方法は予約時に説明いたします。
下剤で腸がきれいになってから来院していただきます。
※内視鏡検査で鎮静剤(眠くなるお薬)の使用を希望される方は当日の運転は禁止となりますのでご自身で運転されての受診はお控えください。
検査
着替えていただいた後、まずベッドに左向きになった状態で始めます。
肛門から内視鏡を挿入して、途中で体の向きを変えたりお腹を押すなどしてスムーズに入るように調整します。
盲腸まで挿入したら抜きながら直腸まで観察します。
検査は20~30分程度です(個人差があります)。
病変が見つかった場合、必要に応じてポリープを切除したり、組織を採取したりすることがあります。
検査後
着替えた後、診察室で説明となります。
鎮静剤を使用した方は1時間程度お休みいただいてからの説明となります。
ポリープ切除や組織検査を行った場合は後日(約2週間後)の説明となります。
検査中は空気でお腹が張りますが、検査後数時間でもとに戻りますので心配はありません。
日帰りポリープ切除
当院では日帰りのポリープ切除にも対応しております。切除適応があるものについて治療のご希望があればその場での切除が可能です。ただし、癌が強く疑われるポリープやサイズのあるもの、多発している場合、抗血栓薬(血液サラサラのお薬)を内服している場合などは日帰り治療は難しいため適切な専門医療機関へ紹介いたします。
ポリープ切除後の留意事項
大腸ポリープ切除の合併症として治療後の出血や穿孔(腸に穴が空くこと)があります。可能性はかなり低いもののゼロではありません。
合併症の危険性を下げるため治療後の1週間は安静な生活をお願いしています。
その他の注意点については治療時にお伝えしています。